「東博に初もうで2013(その1)」のつづきも東京国立博物館(東博)の本館(日本ギャラリー)2階からお送りします。
この日の本館2階は、松林図屏風(英文名だと“Pine Trees”と味も素っ気もない)や風神雷神図屏風(こちらは“Wind God and Thunder God”とそのまんま)だけでなく、絵画を堪能できました。
まずは、全作品を観るのはフェルメールの現存作品制覇よりも遙かに難しいと思われる「佐竹本三十六歌仙絵巻断簡」(お暇なら、こちらの記事もご参照方)から住吉明神。
正直申し上げて、背景を知らなければ「どうしてこの作品が重要文化財?」と思いそうな作品でした。
次は、歌川広重の肉筆画3連発
右から順に「東都御殿山・真乳山図」(ペア)、「御馬献上行列図」、「富嶽図」です。
このうち「御馬献上行列図」は、毎年八朔(旧暦の8月1日)に天皇の御前に披露(駒牽:こまひき)する馬を献上するための行列を描いたもののようです。
かの名作「東海道五十三次」は、広重が御馬献上の一行として京に上ったときに描かれたとか、一行に加わるには広重の身分(同心)が低いとか、実際に旅行したにしては事実と異なる絵があるとか、諸説紛々でありますが、そんな話を思い出しながらこの絵を観るのもまた一興です。
お次は英一蝶の「富士山図」。
あまり一蝶っぽくない作品ですな。
書画の最後は、一休さんこと一休宗純の「杜甫騎驢図賛」。
なんと書いてあるのかと、ネットをさ迷いつつ調べた結果、以下のような七言絶句と判明しました。
日短乾坤一腐儒
残生七十吟鬚雪
不騎官馬只騎驢
漠々蜀江風色癯
「腐儒」とは「役立たずの学者」、「癯(ク)」は「やせる」という意味のようで、しっかりと読み下せなくても、もの悲しさが漂います
そういえばこちらの記事に登場した李白とこちらの杜甫について、高校の漢文の先生曰く、
(詩の中で)李白はしょっちゅう酒を飲んでるし、杜甫は泣いている
とのこと。随分昔のことを思い出しました。
本館2階で観た作品の最後は、特集陳列「巳・蛇・ヘビ」からこちら。
「飛天十二支八花鏡」(随~唐時代・7世紀)です。
説明板には、
これは12の干支の動物を、中央の四角い枠の中に表した鏡で、蛇は下の右端にいる。
ということで、確かに龍と馬の間にヘビがいます。
でも、ヘビ絡みでこの作品を展示するのはちょいとズルいかも…。何せ、どの干支でも使えますから…。
「その3」は、リニューアルした東洋館からお伝えします。
つづき:2013/01/08 東博に初もうで2013(その3)





