つれづれなるまゝに 日くらしPCにむかひて 心に移りゆくよしなし事を
そこはかとなく紫煙に託せば あやしうこそものぐるほしけれ

前門の「雲」、後門の裏番組

まず、

今夜(14日)の日曜劇場 JIN -仁- 第10話の放送時間は、5分拡大して、よる9時~9時59分です。

 

録画予約されている方は、もう一度チェックしましょう。

   

で、11/23の「労咳とは老害ではありませぬ」で、JIN -仁-第6話第7話の感想を書きながら、第8話第9話を素通りしていました。
そこで、第10話放送の3時間前と、なんとも中途半端なタイミングですが、乗りかかった船みたいなものですし…。

私は村上もとかさんの「JIN -仁-」を読んでいませんので、ドラマのどこまでが原作に基づいたものか、どこからが脚本の森下佳子さんのオリジナルなのか判りませんけれど、それにしてもよくできたドラマです。

JIN―仁 (第1巻) (ジャンプ・コミックスデラックス) JIN―仁 (第1巻) (ジャンプ・コミックスデラックス)
価格:¥ 530(税込)
発売日:2001-04

 

091213_1_1日曜劇場 JIN -仁-は、一貫した大テーマと、各話に小テーマが入れ籠のようになっていて、登場人物がそのテーマについて対照的だったりそっくりだったりと、なんとも綿密な構想と手練手管を駆使してつくられていることがひしひしと感じられます。
しかも、限られた放送時間・放送回数の中に、それらが組み込まれていることには感心します。

本(脚本)良し、役者良し、絵良し、音楽良し、演出良し、プロデューサー良し、と来れば、毎回ウルウルしてしまうのもやむを得ないでしょう。

   

さて、第8話と第9話のことです。

第8話のテーマは「人の器、人の天分」と「お金の重み」、第9話のテーマは「度胸と心意気」あるいは「プロ意識」だったと解釈しています。

両話とも、こんなテーマに沿って、名セリフ満載でした。

 

先生は金策なんかできなくていいんだよ。人にはそれぞれ天分というものがあんだからよ←上に立つ人は部下の天分を見極めてあげあきゃねぇ

器がございません ←相変わらず、栄さん、良い味を出してらっしゃいます

こんなことせずとも、芸だけで名を上げてみせるさ。

女郎と同じことをしながら。血を吐くような思いで芸を磨き、やっと手にした。これはそういう金なんだよ。

女郎のくせに、嘘さえもつきとおすこともできず。
おのれの気持ちに嘘はつけませぬ。せんないものかと思いますよ。

先生、その金、返さなくてもいいから。金を貸すなんてせこい真似は嫌れぇなんだよ。

脈が、速いです。
どんな嘘つきでも、これだけは嘘をつけんせん。この音だけがあちきの真でありんす。

火事場で死ぬのは火消しの本望だ。だがな、喉切られて死んだんじゃ仙吉は死んでも死に切れねぇ。それが火消しの心意気だ。
助けられる命を見過ごしては私が死んでも死にきれません。それが医者の心意気です。

よいところには持ち込めんしたが、火事に負けんした。

けんど、つらいものでありんすなぁ、袖にされるというのは。色恋を生業としながらさよう心なぞ、あちきにはまったく判らず。まことに良いことを教えていただきんした。

遊女の涙は嘘の華。色恋に真の涙など流しては、花魁の名がすたりんす。

こうすれば、顔、見えん。←かっこよすぎです、龍馬さん

 

「名セリフ」というわけではありませんが、遣手婆(やりてばばあ)のこのセリフは、仁先生ならずとも、え?でした。

では、おしげりなまし。

 

意味をテロップで入れない粋な演出に拍手です。

第8話は、シリーズ最高の視聴率(関東地区 22.3%)を叩き出し、このまま最終話まで突っ走るかと思ったところ、第9話はシリーズ最低の16.1%に沈んでしまいました。
逆に第9話の裏番組行列ができる・・・は、JIN -仁-が凹んだ分をそのまま上乗せして高視聴率をget。
それにしても、タレントが自分の離婚について語るというだけで、それだけの視聴者がチャンネルを変えるものですか…。う~む、です。
こんなスキャンダル・ネタを繰り出して視聴率を取りに行く番組づくり、かなり情けない(作り手だけでなく、そんな他人の不幸に興味津々な視聴者も)と思う反面、自分の離婚を番組で語った某タレントは、「プロ」だと感心します。これだって、「タレントの度胸と心意気」なんだと思います。ただ、それでどれだけの人が幸せになれた?

   

今夜の第10話は、坂の上の雲に前30分を浸食され、かつ、裏番組には「さんま&SMAP美女と野獣のクリスマススペシャル'09」なんぞというスペシャルが組まれているし、なかなか大変です。

もっとも、私は「JIN -仁-」を楽しめればそれでOKですので、他の番組がどうあろうと、私には関係ありんせん

たまたま毎日新聞のサイトに「JIN―仁:注目のラストへ」と題する緑山スタジオの取材記事が載っているのを見つけました。是非ご覧なんし。