きのう、特別公開中の高御座と御帳台を拝見するべく、東京国立博物館(トーハク)に出かけたものの、「待ち時間70分以上」の大行列に、あえなく断念して、総合文化展(本館2F)だけを観たことは、昨日の記事に書いたとおりです。
そして、きょう、連日の上野出撃を決行しました。
もっとも、きょうのメインは、ぐるっとパスを使って上野動物園に行き、久しぶりにジャイアントパンダご一家にお目にかかることでした。
そして、もしもトーハクの「特別公開 高御座と御帳台」が空いていれば、そちらも観てこようという算段。
上野動物園(きょうは東園のみ)を観終わり、さて、トーハクの混み具合はどんな感じだろう? とスマホでトーハクのサイトを覗くと、あれま トーハクは明日から元旦まで閉館だぁ~
「特別公開 高御座と御帳台」は、来年1月19日までですから、まだ余裕がある… と高をくくっていた私ですが、年が明けたら、1月2日から2週間程度、秋田の別邸で過ごすつもりの私にとって、余裕はさほどありません
あわわ… とちょっとうろたえながら、トーハクのTweetで混み具合を見ると、、、、あれっ? 入場待ちは「10~20分」ですって
こりゃ、きょう観るしかない
と、トーハクへ向かいました。
入場して本館前を眺めると、行列はできているものの、きのうとはぜんぜん違う
これなら慌てて行列に並ぶ必要はないぞと、いうことで、喫煙所で一服して、レストランで昼食を摂った後、本館車寄せのスロープ途中の行列最後尾に並びました。
そして、10分かかったかかからなかったか? くらいの待ち時間で会場に入れました
そしてそして、おわぁ~
大きい デカい キラキラだぁ~ と、「お前はガキか?」と言われても反論できない感想しか出てきません。
9年半前、平城宮跡に復元された大極殿で「高御座」を観たつもり(記事はこちら)でしたが、ぜんぜん違うじゃありませんか
平城宮跡の「高御座」は、現地の説明板によれば、
大正天皇の即位の際に作られた高御座(京都御所に現存)を基本に、各種文献資料を参照して製作した実物大のイメージ模型です。細部の意匠や文様は、正倉院宝物などを参考に創作しました。
だそうですから、「大正天皇の即位の際に作られた高御座」、つまり今回の即位礼正殿の儀でも使われ、トーハクで特別展示されている高御座と違っていて不思議はありません。
それにしても、凄い装飾です
ここで配布されたリーフレットの助けを借りましょう。
高御座は、朱塗りの高欄をめぐらせた黒漆塗りの方形の継壇(つぎだん)を基壇とし、八角形の床板を2段に重ね、8本の円柱が八角形の蓋(きぬがさ=屋根)を支えるつくりになっています。
蓋の頂上の露盤(ろばん)には大鳳(たいほう) 1羽を、蓋の各角の蕨手(わらびて)には小鳳(しょうほう) 8羽を、すなわち大小合わせて9羽の鳳凰の像を載せています。
そして全体にわたって、白玉(はくぎょく)を嵌入(かんにゅう)した華形(はながた)、銀鍍金(ぎんめっき)の鏡光(きょうこう)、瓔珞(ようらく←ATOKで変換できた)、その他の飾り金具で装飾されています。
内部には御椅子(ごいし)があり、その左右に剣璽(けんじ)と国璽(こくじ)及び御璽(ぎょじ)を置く案(あん=小卓)があります。
現場では見えませんでしたが、撮った写真を拡大すると、御椅子(ごいし)には螺鈿の装飾も入っているみたいですな。
一方の「御帳台」は、高御座と比べると簡素で、ちょっと小ぶりでした。
こちらもリーフレットから転記しましょう。
御帳台は、高御座の隣に置かれます。
御帳台のつくり方は、高御座とほぼ同じですが、蓋には鸞(らん)という瑞鳥の像を飾り、また高御座に比べると少し小振りになっています。
高御座&御帳台の裏側には階段がありました。
そりゃ、階段がないと両陛下とも高御座と御帳台に登れませぬ
ガラス越しながら、高御座と御帳台をじっくりと拝見できました。
2年半前に京都御所に出かけたとき(記事はこちら)、紫宸殿の中にはこの高御座と御帳台があったはずなんですが見えませんでしたから。
試しにこの時に撮った写真を拡大してみると、、、
高御座と御帳台の台座(の金具)らしきものが写っていますね
でも、これじゃ「観た」うちには入らない…
さて、「特別公開 高御座と御帳台」の第二会場では、「即位礼正殿の儀」で使われた「威儀物」と呼ばれる武具や楽器(鉦:しょう=鐘、鼓:こ=太鼓)、そして、いわゆるスタッフの服装が展示されていました。
ここで私が注目したのは、束帯を着用した文官の「帯」でした。
というのも、今回の即位関連儀式の中で、天皇陛下が宮中三殿に参拝される様子をTVで見たとき、お付きの人も陛下も、背中というか腰の辺りにループ状のものをつけていらっしゃいまして、あれは何だろう? と調べてみたら、どうやら「帯」らしいということが判った次第です。
そして、きょう、マネキンさんの後ろ姿を拝見しますと、
ね?、ループ状のものがありますでしょ?
これは、「石帯(せきたい)」という束帯用の帯で、長い帯の先端を、背中と帯の間に挟み込んで着用するしきたりなのだそうです。
変だと思っても、「しきたり」となれば、一般人はひれ伏すしかありません。
この「礼装」は、一見、柄(がら)のない単色の生地で作られているように見えますが、よく見れば、文官の束帯も、
女官の五衣(いつつぎぬ=いわゆる「十二単」の構成要素)も、
さまざまな柄が織り込まれていて、その奥ゆかしさにもひれ伏すほかありません。
というわけで、「特別公開 高御座と御帳台」で展示されている物は、ごく一部のホンモノのハイソサエティの方々以外は、生で拝見するのは一生に一度あるかないかの物だらけです。
来年1月2日からトーハクでの公開が再開されますので、機会があれば、なければ機会を作ってでも観られることをお勧めします













