「今年2回目の関西旅行は2泊3日」シリーズを、ペースを上げて書いている最中ですが、ちょっと寄り道します。
きょう、東京国立博物館(トーハク)に行ってきました。
お目当ては、おととい(12月22日)から始まった「特別公開『高御座と御帳台』」です
今年10月22日に挙行された「即位礼正殿の儀」で使われた高御座(たかみくら)と御帳台(みちょうだい)のホンモノを、目の前で観られるというのですから、こりゃ行くしかないでしょ という次第です。
ところが、トーハク正門前の横断歩道を渡る手前から、本館前に行列ができているらしい様子が見えてきて、あれぇ~
そして、トーハク正門には、「入場まで70分待ち」の表示が…
そして、実際、行列ができていました
これを見たら、「行列嫌い」の私として高御座と御帳台を拝見するのは、断念せざるを得ないでございましょう。
高御座と御帳台の公開は来年1月19日までですから、またの機会を伺うことにしました。
そして、本館2階(よりによって本館1階の常設展示会場は改装工事中で閉鎖中)をズラズラッと拝見しました。
薬師寺東院堂では拝見できない角度から聖観音菩薩立像(摸造)をガン見したり、「今年2回目の関西旅行は2泊3日 #1-2」で触れた「本願寺本三十六人家集 石山切」を6点も拝見したり(写真は「石山切(貫之集下) 身をなけきて」)、
一休さんの書の「字」にいたく感じ入ったりもしましたが、
これだけでは心が満たされず、「特別公開『高御座と御帳台』」の相当に力の入ったリーフレットをいただいてきました。
で、ここからが本題です。
薬師寺でいただいたリーフレットには伽藍配置図が載っていまして、
ここで注目していただきたいのは、方位を示す絵です。
これは、薬師寺金堂の御本尊、薬師如来像の台座に描かれている四神(しじん)をモチーフにしたもの
四神というのは、中国の神話で「天の四方を司る」とされる神獣で、北の玄武(亀に蛇が絡んでる)、東の青龍、南の朱雀、西の白虎です。
この四神の考え方は、大相撲の土俵の吊り屋根の四隅にぶら下がっている房の色とか、ある説によれば、競馬の枠色(1枠:白、2枠:黒、3枠:赤、4枠:青、5枠:黄…)にも繋がっているとか…。
下に載せた画像は、私が常用しているマウスパッドです。
これはキトラ古墳の壁画をモチーフにしたもので、星座の中に四神が描かれています。
と、東:青龍と西:白虎が逆になっていますな。
これは、地上から天空を見上げた様子を表しているから。
麻雀の席順、東西南北が半時計回りになっているのと同じ理屈です。
それはともかく、古来、四神が描かれた幡(ばん:縦長の旗)は、四神剣/四神旗とも呼ばれて、宮中では、新年の儀式や即位礼といった重要な儀式では欠かせないものだったようです。
私が「四神剣/四神旗」なるものの名前を初めて知ったのは、小学校低学年の頃でした。落語が大好きだった私は、自宅にあった落語の録音テープを、暗記するほど聴きまくっておりまして、そのコレクションに入っていた古今亭志ん朝(だったと思う)の「百川」で知りました。もっとも、 「四神剣/四神旗」が何なのか、どんな形をしたものなのかは判りませんでしたが…
で、令和の「即位礼正殿の儀」でも「四神剣/四神旗」が登場したのかどうか気になっていたところなんですが、「特別公開『高御座と御帳台』」のリーフレットを見ると、、、
あれ 「四神幡/四神旗」がない
明治天皇の先代、孝明天皇の即位礼のときまでは使われていたものの、明治天皇の即位礼のときに中国風(四神を含む)を廃して、国風に転じる方針のもと、以降、四神幡/四神旗は登場していないようです。
なんか、もったいないような…
ちなみに、「今年2回目の関西旅行は2泊3日 #2-3」に出てきた「法隆寺の宮大工に代々伝わる教え」のひとつ、
伽藍造営には四神相応の地を選べ
の「四神相応の地」の「四神」とは、この、北:玄武(山)、東:青龍(川)、南:朱雀(池)、西:白虎(道)を意味しているんだそうです。
なんとか「今年2回目の関西旅行は2泊3日 #2-3」に繋がったし、NHK FM「MISIA星空のラジオ」が始まったし、で、今夜はこれまで
明日は「今回2回目の関西旅行は2泊3日」シリーズに戻る予定です。







