つれづれなるまゝに 日くらしPCにむかひて 心に移りゆくよしなし事を
そこはかとなく紫煙に託せば あやしうこそものぐるほしけれ

厳寒の東北流れ旅 盛岡編 #7

「厳寒の東北流れ旅 盛岡編 #6」のつづきです。

岩手銀行赤レンガ館の見学は、まず無料エリアの「岩手銀行ゾーン」から始めました。

かつては営業室として使われていた1~2階吹き抜けの「多目的ホール(大)」に入って私が注目したのは、回廊の支え(ブラケット)でした。

三角形の枠の中で蔓草がクリンクリンと渦巻いているようなデザインです。
これと似たのを観たことがあるぞ🤔 と思っていたのですが、この記事を書くにあたって引っ張り出したのがこちらの写真。

東京駅丸の内駅舎庇のブラケットです。
もしかして設計者の辰野金吾好みの意匠なのかもしれませんな。

岩手銀行赤レンガ館の方が簡素ですが、その代わりというか、扉やそのペディメントに色を合わせた茶色の塗装がシックです👍

説明板によると、

銀行業務の心臓部を担う旧事務室(営業室)です。天井までの高さは約9m、大きさは東西方向約14m×南北方向約12mという広大な空間です。
古い写真を見ると、背面は旧支配人室とつながり、客溜と接する三方を営業台(カウンター)に囲まれています。東側と南側の客溜とを隔てる営業台の両脇には柱頭飾りともつカップルドコラム(2本どりの柱)が備えられています。
天井からは12灯の豪華なシャンデリアが2ヶ所設置されており、部屋の四隅からは2灯と1灯のペンダント照明が吊されています。

だそうで、その「柱頭飾りを持つカップルドコラム」がこちらです。

この反対側にある柱を近くから見上げるますと、こんな具合。

なんだか、古い英国の劇場っぽい雰囲気が漂います。
柱の下部のネジネジが、先日夕食用に作ったアスパラガスの肉巻きみたいだと思ったりして…😅

この建築を鑑賞していて思ったのは、「透かし彫り」に凝ってるなぁということでした。
旧営業室と旧支配人室の間に置かれた衝立と、

ドアの欄間は、同じ意匠(孔雀?)の透かし彫りが施されています。

一方、こちらの2つのドアの欄間は、

右側が古風なメダイヨンで、左側はシンプルで瀟洒な浮き彫りです。
透かし彫りではないけれど、2階で観た天井の縁飾り浮き彫りもいいなぁ😍

そんな中で、他と一風変わった欄間が、営業室と階段室との間にありました。

モチーフは船の舵輪?

説明板にこうありました。

旧事務室(営業室)の南面のアーチの欄間装飾は、船の操舵のような豪華な木彫りです。この地は明治18年(1885)に設立された船運業を営む北上廻漕株式会社があった場所で、そのメンバーが中心となって盛岡銀行を創設していることから、船をモチーフにした意匠を採用したのかもしれません。

上にリンクを貼ったWikipediaの北上廻漕(ほくじょうかいそう)の記述を読むと、鉄道(現・東北本線)が開通するまでは、北上川が物流の大動脈💥だったんですな🤔
江戸時代には、他藩の領地(一関辺り~石巻は仙台藩領)を通過しなければならなかったわけですが、仙台藩通行税みたいのを徴集したりしなかったのかな🤔

   👟

無料エリアを観終わった私は、入館料300円をお支払いして「盛岡銀行ゾーン」へ。

「岩手銀行ゾーン」を見終えたタイミングで、私は「盛岡銀行ゾーン」を見学するかどうか、ほんのちょっとだけ迷ったのですが、ここでばったりお会いしたミー友さんから「なかなかおもしろかった」との感想をお聞きし、入館料の支払い👛を準備しました。

もっとも、ここまで来て300円の入館料の支払いをためらって見学を途中で終える手はありせん。時間⌛だってたっぷりありましたし…😅

「盛岡銀行ゾーン」について、リーフレットから引用します。

旧建築様式が復原されたエントランスホール(旧現金係客溜)、旧国庫部客溜をはじめ、応接室、重役室、金庫室など創建時の様子が伺える空間を鑑賞していただきながら、建物、設計者、岩手の金融史といった岩手銀行赤レンガ館にまつわるさまざまな展示をご覧いただけます。

「盛岡銀行ゾーン」の最初の展示は、、、、、んと、ここから先は「盛岡編 #8」につづきます。

🚩つづき:2026/02/20 厳寒の東北流れ旅 盛岡編 #8