「肌寒かった関西旅行記(その10・奈良編⑤)」につづいて當麻寺訪問記です。
當麻寺では奈良国立博物館での特別展「當麻寺 -極楽浄土へのあこがれ-」の開催に合わせて、こちらでちらりと書いたスタンプラリーだけでなく、「梵鐘の特別公開」も行われていました。
白鳳時代に鋳造されたという日本最古の梵鐘を間近に拝見できるというこの「特別公開」、
伽藍三堂の拝観券もしくは當麻寺展の半券が必要です
だそうで、當麻寺展を東京国立博物館パスポートで観た私の場合、「當麻寺展の半券」がありません
パスポートに捺された當麻寺展のスタンプをお見せすることで「當麻寺展の半券」の代わりになるかもしれませんでしたが、伽藍を拝観した後でいいか… と考え、とりあえず鐘楼をチラ見して先に進みました。
ところが、「中の坊」を除く伽藍と花をたっぷりと堪能して、「さて、大阪に戻る前に梵鐘を拝見するか…」とすると、、、「梵鐘の特別公開」は
終了していました…
改めて鐘楼の仮設の階段横に置かれた看板を見ると、
拝観時間は「10時~16時」
この時、時計は16:25を示していました
痛恨
ちゃんと確認しておけばよかった…
當麻寺は、「伽藍三堂(本堂・金堂・講堂)」「中の坊」「奥院」「西南院」「護念院」の5ヶ所それぞれで300~500円の拝観料をお支払いする必要がありまして、スタンプラリーのリーフレットをお見せするとそれぞれ100円引きの特典がありました。
それはさておき、當麻寺には、「白鳳時代の梵鐘」のほかにも「日本最古」がいくつかあります。
金堂のご本尊・弥勒仏は「日本最古の塑像」だし、同じく金堂の四天王像は「日本最古の乾漆像」だし、金堂に南側にある石灯籠は「日本最古の石灯籠」だそうな
これらの「日本最古の…」、当然のようにぜんぶ「国宝」に指定されているのかと思いきや、さにあらず、梵鐘と弥勒仏は国宝ですが、四天王像と石灯籠は重要文化財どまりです。
この違いはどこから来るのでしょうか?
特に四天王像は、乾漆像としては「日本最古」、「四天王像」としても法隆寺金堂のものに次ぐ古さであることに加えて、その面貌の良さが際立っていると思うのですけど…
上の画像は、「スタンプラリー」の満願成就記念品のクリアフォルダー(A5サイズ)です。
また、こちらは「伽藍三堂(本堂・金堂・講堂)」の拝観券にあしらわれている増長天。
西国(さいごく)の雰囲気を醸し出す、ちょっと他では拝見できないお顔立ちです。
Wikipediaによれば、
各像とも補修や後補部分が多く、多聞天像は全体が鎌倉時代後期頃の木造に代わっている。他の像も後補部分が多く、増長天像は下半身のすべてと両襟、両袖などが木造の後補であり、広目天像は頭部、両襟、両手の前腕部などに当初のものを残すほか、体部の大部分が木造の後補である。比較的当初の乾漆層を残すとされる持国天像も下半身や両袖などには大幅に修理の手が入っている。
だそうで、この辺りが「重要文化財」に留め置かれた理由なのかもしれません。
ところで、當麻寺は「近世以前建立の東西両塔が残る日本唯一の寺としても知られる」(Wikipedia)そうな。
東塔(奈良時代末期?)と西塔(平安時代初期?)、どちらも三重塔で、同じような高さで、法輪が8つ(普通は九輪)なのですが、よく見ると、水煙が違っています。
左が東塔、右が西塔の相輪です。
東塔の相輪は、近未来的な感じがします。上海名物の東方明珠は、相輪をイメージしてデザインされたのではないかと思っていますが、東方明珠よりも當麻寺東塔の相輪の方が、ずっと洗練されたデザインだと思いますがいかがでしょうか?(と言うか、東方明珠はかなりバランスの悪いデザイン≒不細工で、これと比べるのは非常に失礼だと思う…)
それはともかく、緑濃い西南院庭園からの西塔の眺めは、最高に気持ちよく、心癒されるものがありました。
こんなところで、思う存分にまったりと時間を過ごせたら、さぞかし心の洗濯ができるでしょうなぁ…。
當麻寺訪問記はまだつづきます。
つづき:2013/06/16 肌寒かった関西旅行記(その12・奈良編⑦)








