今日は旧暦の8月15日、ですから、今宵の月は「中秋の名月」です。
6月6日の記事「MISIA『銀河』から話は広がって・・・(その3)」で、林完次:著「宙(そら)の名前」から月にまつわる言葉を引用しました。そこには64もの言葉が…。
月、朔、新月、初月、二日月、三日月、上弦、十日夜、十三夜、待宵、十五夜、望、十六夜、既望、立待月、居待月、寝待月、更待月、下弦、二十三夜待ち、二十六夜、朔望月、晦、地球照、月齢、中秋、後の月、月待ち、月見、月の頃、四季の月、寒月、月天心、雨月、雪待月、薄月、明月、弓張月、天満月、月白、田毎の月、月宿る、白道、月明かり、月下、月夕、月前、月影、月映え、月の氷、月の剣、月の霜、月の鏡、月の盃、月の船、月に磨く、月の都、月色、月の顔、月暈、玉兎、月輪、掩蔽、月食
そんな「多くの月」の中で、名月といえば、やはり「中秋の名月」でしょう。残念ながら関東地方ではあいにくの天候になりそうですが…
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ところで、旧暦と新暦とはほぼ1ヶ月のズレ、「中秋の名月」は9月15日頃のイメージですが、今年はきょう10月3日です。しかも、きょうの月齢は14ですから、満月は明日。
どうしてこんなことになるのでしょうか?
こんな時に頼りにするのは、こよみのページ(PCはこちら、modeはこちら)です。
かなりぴったりのコラムが載っていました。
これによりますと、①旧暦の「1日(ついたち)」が新月になる瞬間を含む日であること、②新月から満月までの日数が約13.8~15.8日の間で変化すること、この二つが「旧暦15日≠満月」の理由なのだそうです。
そして、「こよみのページ」氏の結論は、
「中秋の名月」は一種のお祭りですから厳密に満月であることが必要なのではなくて、「八月の十五夜の月」として誰でもその日がわかることが重要なのです。やはり中秋の名月は「十五夜お月様」でなくてはなりませんよね。
確かに、「満月じゃなくてはダメだ」とダダをこねるのはヤボな感じがします。
「中秋の名月」を2週間後に控えた先々週、NTV系「所さんの目がテン」は「神秘 月光虹&月光発電」と題して、「月を科学」していました。この日の放送、タイトルとなった「月光虹&月光発電」そのものはイマイチでしたが、後半が面白かった 「月面の表と裏とでは、どうしてあんなに見た目が違うのか」「月はどうしていつも表だけを地球に向けているのか」を「科学」していました。
放送の内容は「目がテン」のHPにあるアーカイブ(HP左側の「ライブラリー」をクリックすると過去の放送内容を見られます)でご覧いただくとして、月面の表と裏はこんな風になっています。
左が肉眼でも見られる表側、右が写真や映像でしか見られない裏側です。
表側の半分ほどの面積を占めている「海」と呼ばれる黒っぽい部分は、裏側にはほとんど見られません。どうしてこのように表と裏とで違うのでしょうか?
黒っぽい部分は玄武岩で、白っぽい部分は斜長石なのだとか。そして、玄武岩と斜長石とでは重さが7:5の比率で玄武岩が重く、月の重心は中心部から表側に寄った位置にあるのだそうです。
つまり、地球の周回軌道に浮かんでいる月は、地球の引力のために常に重い側(表側)を地球に向けている、という説明でした。ということは、月にしてみれば、地球の私たちが「表」と呼んでいる側は「下側」なんですな。
でも、①地球の引力のために月の「海」が地球側に集中したのか、はたまた、②たまたま偏った構造だった月が地球の引力のために「海」を地球側に向けたのか、まだ明らかになっていないようです。
月周回衛星「かぐや」(かぐやについてのJAXAのサイトはこちら)が収集したデータがこの解明に役立つとうれしいデス。
先々週の「目がテン」、満月はほぼ毎月あるのに、どうして「中秋の名月」がもてはやされるのか?ということも「科学」していました。これもなかなか面白かったです。
あ、正解は、①月の高さがちょうど良い、②空気が澄んでいて月がきれいに見える、でした。
「名月」には、旧暦8月15日の「中秋の名月」の他に、旧暦9月13日の「十三夜の月」というのもあります。「こよみのページ」のコラム(こちら)やWikipediaの記述(こちら)によりますと、「中秋の名月」が中国からの伝来であるのに対して、「十三夜の月」は日本固有の風習のようです。
「満月にちょい足らず」の月を愛でる感覚は、すごく日本人的だと思うのは私だけでしょうか?
今、うちの辺りでは雨がバシャバシャと降っていて、この分では「中秋の名月」を観るのは無理っぽいです。「中秋の名月」は無理でも、10月30日の「十三夜の月」は観たいものです。
【追記】一部の記述がかなりの思い違いの下で書かれていたことが判明しましたので修正しました。(09/10/03 16:18)
つづき:09/10/30 「きょうは十三夜」

