昨年同様(昨年の振り返り記事はこちら)、今年の博物館・美術館めぐりを振り返ります。
今年の私の博物館・美術館・寺社仏閣・資料館めぐりは、合計45カ所、のべ58回を数えました。
2010年が「合計31館、のべ46回」でしたから、ますます拍車がかかっています。
これというのも、4月から職場か変わったことで、変化に乏しいクルマ通勤になるは、昼食はもっぱら通勤時に買ったコンビニ弁当になるはで、日常では得られない刺激を博物館・美術館に求めていたのかもしれません。
それはさておき、ことし観た展覧会、または訪れた施設のベスト3(とそれぞれ短い感想)はこちらです
帰ってきた江戸絵画 ニューオーリンズ ギッター・コレクション展
(@千葉市美術館、11/1/22)[記事]
いつもの「もらって帰れるものなら、どれにしようか」の妄想を始めたら、あれもこれもとキリのない、なんともため息 しか出ないような楽しい展覧会でした。
櫨方門から入城したのが12:50で、二の丸へ退出したのが15:20でしたから、2時間半にわたって熊本城内の散策を楽しんでいたことになります。
入場料500円(熊本城のみの入場料)でこれだけ楽しめるとは、相当にコストパフォーマンスが高い
不滅のシンボル 鳳凰と獅子(@サントリー美術館、11/7/1)[記事]
観てきたことを思い出しながらこの記事を書いていると、観た直後に感じた以上に楽しい展覧会だったと思い直しています。
そして次点(順不同)はこちら
博物館に初もうで(@東京国立博物館、11/1/8)[記事]
薬師寺の文化財保護展(@薬師寺東京別院、11/2/27)[記事]
東塔特別入堂拝観、玄奘三蔵院伽藍大唐西域壁画公開
(@薬師寺、11/3/20)[記事]
細川コレクション 永青文庫の至宝展(@熊本県立美術館、11/4/30)[記事]
広重と北斎の東海道五十三次と浮世絵名品展(@川越市立美術館、11/6/5)[記事]
よみがえる国宝(@九州国立博物館、11/7/28)[記事]
トゥールーズ=ロートレック展(@三菱一号館美術館、11/11/13)[記事]
と、こんな具合です。
このほかでは、
「朝香宮のグランドツアー」(@東京都庭園美術館)[記事]、
「植田正治写真展-写真とボク-」(@埼玉県立近代美術館)[記事]、
遠山記念館[記事はこちらとこちら]、
「東海道五十三次-広重から現代作家まで」
(@ベルナール・ビュフェ美術館)[記事は、、、これしか書いてない]、
「光と影のファンタジー 藤城清治の世界展」(@秋田県立近代美術館)[記事]、
平野政吉美術館[記事]、 秋田・赤れんが郷土館[記事]、
京都・金地院[記事]、大阪・適塾[記事]、 京都・東寺[記事]、
「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」(@京都市美術館)[記事]、
「生誕100年記念 瑛九展」(@埼玉県立近代美術館 & うらわ美術館)[記事]
といったところもなかなかでした。
2011年という歴史に特太ゴシックで刻まれるに違いない年、美術館・博物館めぐりを振り返って改めて思うのは、数百年あるいは千年を超える時を超えて現代に伝えられ、現代の人たちの目と心を楽しませてくれる美術品や建物というのは、その美術品や建築自体が幸運だったのだろうし、また、先人たちが後世に伝える努力を続けてきたのだろうなということです。
不幸な美術品や建物は、戦火や災害で失われたり、価値が見いだされることなく捨て去られたりしただろう一方で、幸運な美術品や建物は、持ち主が必至に守り、修復して今に伝えられているのだろうと思います。
例えば、ギッターさんのコレクションは、超大型ハリケーン、カトリーナの直撃を受け、千葉市美術館のニューズレターによれば、
深刻な状況になることを予報で知らされたギッター一家は、ニューヨークの別宅に避難して無事でしたが、愛する美術品を遠方に地に移動させるだけの余裕はあり¥ませんでした。別棟に設けられた美術品収納場所の、できるだけ高い位置に置き換えるなど最低限の手当をするのが精一杯だったそうです。お陰で浸水の水位もあと僅かのところで引いてくれたとのことですが、ハリケーンが去った後も長い間停電が続き、空調も止まったままであったために、高温と多湿に脆弱な日本絵画作品は一時深刻な状態に陥ったのでした。その被害を回復するため、懇意の修復家をニューヨークのメトロポリタン美術館から派遣してもらい、ようやく難を避けることができたのでした。
という間一髪の状況をくぐり抜けています。
東日本大震災では、多くの人の命が失われ、多くの人々の生活が破壊されました。
文化財も例外ではなく、文化庁長官のメッセージによれば、
今回の地震及び津波により,国が指定等した文化財だけでも400件以上の甚大な被害がありました。その範囲は極めて広く,まさに文化財保護法制定以来最大の試練と言っていいかもしれません。国宝,重要文化財,特別史跡や特別名勝に指定されている文化財も数多く被災し,損傷,倒壊した文化財の中には復旧に長い時間を必要とするものもあり,中には滅失したものすらあります。
とのこと。
そして、文化庁は、関係機関と共同で、「東北地方太平洋沖地震被災文化財等救援事業(文化財レスキュー事業)」を展開しています。
全国の美術館・博物館に専用の募金箱が設置されているほか、銀行振込や郵便振替、さらにインターネットでも募金が行われています。
ご参考まで。